日本一の湧出量を誇り、古くから「恋の病以外なら何でも治る」と謳われてきた草津温泉。
せっかく行くなら色々な湯船を回る「湯めぐり」を楽しみたいけれど、ネットで「草津温泉 めぐり湯 してはいけない」という言葉を見て不安になっていませんか?
特に、肌が弱い人でも大丈夫なのか、現地だけの独自ルールを破って怒られたりしないか、草津温泉を安全に満喫するにはどう回るのが正解なのか、悩みは尽きないですよね。
そこでこの記事では、温泉生活が日常と化した筆者としての知見と現地のリアルな状況をもとに、リスクを回避して名湯を120%楽しむコツを詳しくお話しします。
この記事で分かること
- 強酸性の泉質が肌に与える本当の影響
- 観光客が“入ってはいけない”共同浴場とは
- 湯あたりを防ぐ正しい入浴の順番と回数
- アクセサリ・服のダメージを防ぐ必須知識
- 初心者におすすめの黄金の湯めぐりルート
【結論】草津温泉で「めぐり湯をしてはいけない」と言われる3つの真相

草津温泉での「めぐり湯」は最高のアクティビティなのですが、他の温泉地と同じ感覚でハシゴすると、思わぬ落とし穴にはまってしまうことがあるんです。
なぜ「してはいけない」という声があるのか、その真相を3つの視点から紐解いていきましょう。
【医学的理由】強酸性の泉質による「肌への負担」と「湯あたり」
草津温泉の最大の特徴は、pH2.1前後(源泉により異なる)という強烈な酸性度にあります。これは、レモン汁や胃液に匹敵する強さとなっているんです。
この強力な殺菌力こそが「万病に効く」理由なのですが、同時に皮膚の角質を溶かし、バリア機能を一時的に低下させる側面も持っています。
そのため、短時間に何度も「めぐり湯」をしてしまうと、肌がヒリヒリしたり、重度の湯あたりを起こしたりするリスクが非常に高くなるのが特徴です。
また、草津の湯は温度が非常に高いことも多く、体に蓄積されるダメージは想像以上。「1日に3回まで」という伝統的な教えがあるのは、医学的にも理にかなっているんですよ。
【ルール的理由】観光客が入ってはいけない「共同浴場」の存在

草津温泉には19ヶ所もの共同浴場がありますが、実はそのほとんどが「町民専用(生活の場)」としての側面を強く持っています。
これが、下調べなしに行くと「危ない(=マナー違反でトラブルになる)」と言われる大きな要因の一つになっていますね。
中には観光客の受け入れを制限している場所もあり、知らずに足を踏み入れると、地元の方々との摩擦を生んでしまうこともあるのです。
しかし、観光客が堂々と楽しめる「3大外湯」や、一部の開放された浴場を正しく選べば、嫌な思いをせずに安全に楽しめます。
そのほうが、精神的にもずっと楽に、純粋にお湯の素晴らしさを堪能できますよ。※共同浴場ルール
【体質的理由】草津の湯に「入ってはいけない人」のチェックリスト

どれほど名湯であっても、体質や状態によっては「めぐり湯」そのものを控えるべき場合があります。
特に以下に当てはまる方は、草津の強酸性泉が刺激となり、症状を悪化させる可能性があるため注意が必要です。
草津のめぐり湯を控えるべきケース
- 極度の乾燥肌・敏感肌: 酸性が強すぎて肌荒れの原因になります
- 大きな傷口がある: 傷口が強烈にしみるため、非常に苦痛を伴います
- 乳幼児(赤ちゃん): 繊細な赤ちゃんの肌には刺激が強すぎることがあります
- 体調不良・飲酒後: 高温多湿の浴場で血圧の乱高下を招く恐れがあります
もし自分が当てはまるかも?と思ったら、まずは刺激の少ない「上がり湯」のある宿のお風呂から試すなど、ステップを踏むのが大切ですよ。
強酸性がすごすぎる!草津温泉の泉質と「身体への影響」

草津温泉の泉質は、日本でもトップクラスの酸性度を誇ります。
「肌がツルツルになる」というポジティブな面だけでなく、その強力すぎる作用が身体にどのような影響を与えるのか、具体的なエピソードを交えて見ていきましょう。
1円玉が1週間で消える!?日本トップクラスの酸性度

草津温泉の威力を語る上で最も有名なのが、「1円玉が溶けて消えてしまう」という話です。
これは決して大袈裟な都市伝説ではありません。
実際に、主源泉の一つである「万代鉱(ばんだいこう)源泉」などに1円玉(アルミニウム)を浸しておくと、約1週間でボロボロになり、跡形もなく消滅してしまいます。
それほどまでに強力な液体の中に、私たちは裸で入るわけですから、肌への影響がどれほど大きいか想像できますよね。
五寸釘でさえ数年で針金のように細くなってしまうため、草津の建物や配管は、酸に強い特殊な素材や木材を使って維持されているのです。
源泉ごとに異なる効能と刺激の強さ(万代鉱・湯畑・白旗など)

一口に「草津の湯」と言っても、実は源泉によって成分や肌触りが全く異なります。
いきなり刺激の強いお湯に入って後悔しないように、代表的な源泉の特徴を「刺激レベル」で比較してみました。
| 源泉名 | 刺激レベル | 特徴・肌触り | 入れる主な場所 |
|---|---|---|---|
| 万代鉱 (ばんだいこう) | ★★★★★ (最強) | pH1.6前後。透明でビリビリくる刺激。 酸性度が最も高い。 | 西の河原露天風呂 多くのペンション |
| 湯畑 (ゆばたけ) | ★★★★☆ (強) | pH2.1前後。草津のシンボル。 あたりが柔らかいが成分は濃い。 | 千代の湯 多くの旅館 |
| 白旗 (しらはた) | ★★★★☆ (強) | 白濁したお湯。源頼朝発見の伝説。 硫黄分が多く人気が高い。 | 白旗の湯 御座之湯 |
| 西の河原 (さいのかわら) | ★★★☆☆ (中) | あたりが柔らかく入りやすい。 万代鉱と混合されることも。 | 西の河原公園 一部の宿 |
| 地蔵 (じぞう) | ★★★☆☆ (中) | やや白濁。刺激は比較的マイルド。 体の芯までじんわり温まるタイプ。 | 地蔵の湯 周辺の旅館 |
| 煮川 (にかわ) | ★★☆☆☆ (やや弱) | 無色透明で入りやすい。 草津の中では比較的まろやか。 | 煮川の湯 一部の宿 |
肌が弱い方は、まずは刺激が比較的マイルドな「地蔵源泉」や「煮川源泉」など、お湯が柔らかい宿の内湯から試してみるのがおすすめですよ。
長湯は禁物!「めぐり湯」が皮膚のバリア機能を壊すメカニズム

温泉といえば「長湯」をしたくなりますが、草津では「短時間入浴」が鉄則です。
強酸性のお湯は、皮膚の表面にある古い角質や汚れを溶かして落とす「ピーリング効果」があります。
適度に入れば「美肌」になりますが、長く入りすぎたり、1日に何箇所も回ったりすると、必要な皮脂膜まで溶かしてしまい、肌がカサカサになったり痒くなったりする「湯ただれ」の原因になります。
「3分入って、上がって休む」を繰り返すのが、草津古来の入浴法。
欲張らず、サッと入ってサッと上がるのが、通の楽しみ方であり、自分の肌を守る最大の防御策なのですね。
トラブル回避!観光客が「入ってはいけない共同浴場」とマナー

草津の街を歩いていると、小さな小屋のような建物をよく見かけます。
これらは「共同浴場」ですが、すべてが観光客に開放されているわけではありません。
地元の生活の場「もらい湯」文化と立ち入り禁止の境界線

草津には、観光客も利用できる「白旗の湯」「地蔵の湯」「千代の湯」といった有名な共同浴場がありますが、それ以外の多くは「ジモ泉(地元専用)」と呼ばれる場所です。
これらは地元の方々がお金を出し合い、掃除をして管理している「生活のお風呂」です。
以前は観光客にも好意で開放していましたが(もらい湯)、マナー違反が増えたことなどから、現在は「町民以外立ち入り禁止」や「鍵付き」となっている場所が増えています。
地図アプリに載っているからといって安易に入ろうとせず、入り口に「町民専用」「関係者以外立入禁止」の札がないか必ず確認しましょう。
無理に入ろうとすると、不法侵入として警察沙汰になるリスクもあるので注意が必要です。
観光客が安心して入れる「3大外湯」と「湯めぐり手形」の活用法

では、どこに入れば良いのでしょうか?
観光客が歓迎されており、設備も整っているのが以下の「3大有料外湯(日帰り温泉施設)」です。
- 大滝乃湯: 伝統の「合わせ湯」が体験できる。美肌の湯として有名。
- 御座之湯(ござのゆ): 湯畑の目の前。木造建築の風情と2種類の源泉が楽しめる。
- 西の河原露天風呂: 日本最大級の広さを誇る圧倒的開放感の露天風呂。
これらの施設はシャワーやロッカーも完備されており、初心者でも安心して利用できます。
3つ全て回るなら、「三湯めぐり手形」を購入すると、個別に払うより500円以上もお得になりますよ。
挨拶・掛け湯・時間厳守|草津で絶対に守るべき入浴作法

観光客OKの共同浴場(白旗の湯など)を利用する場合でも、地元のルールを守ることは絶対条件です。
草津温泉・共同浴場の鉄の掟
- 「こんにちは」「ありがとうございます」の挨拶: 先客(地元の方)へのリスペクトを忘れずに。
- 念入りな「掛け湯」: 汚れを落とすだけでなく、高温のお湯に体を慣らすために必須です。
- 水で埋めない: 熱いからといって勝手に水を入れるのは御法度。どうしても熱い場合は、湯口から離れた場所で静かに入りましょう。
「郷に入っては郷に従う」。この精神があれば、地元の方とも楽しく交流でき、心も体も温まる素晴らしい体験になりますよ。
安全に楽しむ!草津温泉「正しい湯めぐり」実践ガイド

強酸性の草津温泉を安全に楽しむためには、自己流ではなく「理にかなった入浴法」を守ることが大切です。
特に重要なのが、他の温泉地とは真逆の常識となる「上がり湯」の扱いです。
肌を守る「上がり湯(真水)」のタイミングと保湿ケア

「温泉成分を肌に残すために、上がり湯はしない」というのが一般的な温泉の常識ですが、草津温泉に関しては例外です。
肌が強い人はそのままでも大丈夫ですが、乾燥肌や敏感肌の方は、お風呂から上がる際に必ず真水(シャワー)で温泉成分を洗い流してください。
強酸性の成分が肌に残ったままだと、服との摩擦で痒みが出たり、湯ただれを起こしたりする原因になります。
そして、上がった後は「即・保湿」が鉄則!
古い角質が落ちて無防備になった肌に、たっぷりと化粧水やクリームを塗ることで、驚くほどツルツルの美肌が手に入りますよ。
湯あたりを防ぐ!1日の入浴回数とおすすめの休憩スポット

「せっかく来たから元を取りたい!」と張り切る気持ちは分かりますが、草津での入浴回数は「1日3回まで」を目安にしましょう。
それ以上入ると、疲労感が回復効果を上回ってしまい、翌日にぐったりしてしまう「湯あたり」を起こしやすくなります。
湯めぐりの合間には、カフェや足湯でしっかりと水分補給と休憩を挟むのがプロの楽しみ方。
湯畑周辺には「熱乃湯(湯もみショー)」や、無料で利用できる足湯「湯けむり亭」など、体を休めながら楽しめるスポットがたくさんあります。
【比較表】草津3大外湯(御座之湯・大滝乃湯・西の河原)のスペック

観光客が安心して利用できる「3大外湯」。それぞれの特徴を比較表にまとめました。
| 施設名 | 特徴・魅力 | 源泉 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| 御座之湯 (ござのゆ) | 湯畑の目の前 木造建築の風情 | 湯畑 万代鉱 | ・立地重視 ・歴史を感じたい |
| 大滝乃湯 (おおたきのゆ) | 合わせ湯体験 施設が充実 | 煮川 (希少源泉) | ・サウナも好き ・美肌になりたい |
| 西の河原 露天風呂 | 圧倒的開放感 日本最大級 | 万代鉱 | ・絶景を楽しみたい ・冬の雪見風呂 |
草津温泉を「最安&快適」に満喫する予約・観光テクニック

めぐり湯の計画を立てたら、次は少しでもお得に旅するためのテクニックを押さえておきましょう。
湯めぐりチケット・手形はどこで買うのが一番お得?

先ほど紹介した3大外湯をすべて回るなら、「三湯めぐり手形」が必須アイテムです。
通常料金の合計より500円以上安くなるだけでなく、有効期限がない(!)ため、今回回りきれなくても次回の旅行で使えるという神仕様。
購入場所は、各施設の番台(受付)が一番スムーズです。
最初の施設に入るときに「手形ください」と言えば、その場で購入してすぐに使い始めることができますよ。
楽天トラベル・じゃらんのセールで「源泉かけ流しの宿」を安く予約

草津温泉の宿は、ピンからキリまでありますが、せっかくなら「源泉かけ流し」の宿に泊まりたいですよね。
狙い目は、楽天トラベルの「5と0のつく日」やスーパーSALE、じゃらんの「スペシャルウィーク」などです。
特に草津は人気エリアなので、高額クーポンが配布されることが多く、タイミングが合えば高級旅館にビジネスホテル並みの価格で泊まれることも。
宿の温泉なら、24時間好きな時に自分だけのペースで入れるので、肌の弱い方でも安心して草津の湯を堪能できます。
【1日モデルコース】初心者でも失敗しない黄金の湯めぐりルート

肌への負担を考慮した、プロ推奨の「黄金ルート」をご紹介します。
- 10:00 西の河原露天風呂:
まずは開放感抜群の露天へ。刺激の強い万代鉱源泉ですが、外気で少し温度が下がっていて入りやすいです。 - 12:00 ランチ&休憩:
湯畑周辺で舞茸天ぷら蕎麦などを食べてエネルギー補給。 - 14:00 御座之湯:
2種類の源泉(湯畑・万代鉱)を入り比べ。木造の浴室でリラックス。 - 16:00 大滝乃湯:
仕上げは美肌の湯「煮川源泉」。合わせ湯で毛穴を開き、サウナで整う。
草津温泉のめぐり湯に関するよくある質問(FAQ)

最後に、読者の皆さんが抱きがちな疑問にQ&A形式でお答えします。
- 赤ちゃんや子ども、妊婦さんは入浴しても大丈夫?
-
基本的には短時間なら可能ですが、注意が必要です。
赤ちゃんの肌は薄いので、上がり湯を念入りに行いましょう。妊婦さんは泉質自体は問題ありませんが、床が滑りやすいのと、のぼせやすいため、長湯は禁物です。不安な場合は足湯から始めるのがおすすめです。 - アクセサリーが黒ずんだ!酸性泉での失敗と対策は?
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シルバー(銀)製品は一瞬で真っ黒になります。
草津の空気中にも硫黄成分が含まれているため、入浴中はもちろん、温泉街を歩く際も外して密閉袋に入れておくのが無難です。もし黒ずんでしまったら、専用のクリーナーや歯磨き粉で磨くと戻ることがあります。 - 無料で入れる共同浴場は本当に1つもないの?
-
観光客にも開放されている「白旗の湯」「千代の湯」「地蔵の湯」は無料です。
ただし、これらは地元の好意で入らせてもらっている場所です。脱衣所と湯船があるだけのシンプルな作りなので、シャワーやアメニティが必要な方は有料の3大外湯を選びましょう。

まとめ:ルールを守って「恋の病以外は治る」名湯を堪能しよう

「草津温泉はめぐり湯をしてはいけない」という言葉の裏には、強酸性の泉質から体を守り、地元の生活文化を尊重するという大切な意味が込められていました。
- 入っていい場所:「3大外湯」や「観光客OKの共同浴場」を選ぶ
- 入浴の鉄則:「短時間」で上がり、「真水で流して保湿」する
- マナー:地元の方への「挨拶」と「感謝」を忘れない
これさえ守れば、草津の湯はあなたの心と体を芯から癒やしてくれる、最高のパワースポットになります。
ぜひ、次のお休みには草津温泉へ出かけて、日本一の名湯を肌で感じてみてくださいね。


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