日本三名泉の一つとして不動の人気を誇る、群馬県・草津温泉。
圧倒的な湯量と効能を求めて旅行を計画しているけれど、ネットで「草津温泉 車 危ない」という文字を見て急に不安になっていませんか?
特に、冬場の雪道運転に慣れていない方や、「いつからスタッドレスが必要なのか」「ノーマルタイヤでも行けるのか」という判断は、命に関わる重要な問題ですよね。
そこでこの記事では、毎年冬の草津や万座へ通っている私の経験をもとに、現地のリアルな道路状況と、車で行く際に絶対に守るべき鉄則を詳しくお話しします。
この記事で分かること
- 草津へ車で行く最も危険な時期と回避策
- 「車が錆びる」噂の真相と具体的な対策
- ナビ通りは危険?実は避けるべきNGルート
- 雪道運転のプロ直伝!必須装備&運転のコツ
- 車 vs 電車・バスのコスパと安全性の比較
【結論】草津温泉への車移動は「11月〜5月」が最も危ない!その理由と回避策

草津温泉へのドライブは、四季折々の景色が楽しめて最高なのですが、標高1,200mという山岳地帯ゆえに、冬の道路状況は平地とは全くの別世界です。
そのため、まずは「いつからいつまでが危険なのか」という基本のラインをしっかりと把握しておきましょう。
ノーマルタイヤは絶対にNG!11月下旬〜5月上旬はスタッドレス必須
結論から言うと、11月下旬から5月のゴールデンウィーク明けまでの間は、ノーマルタイヤでの走行は「自殺行為」と言っても過言ではありません。
「4月ならもう春だし大丈夫でしょ?」と思うかもしれませんが、草津では4月でも雪が降ることが珍しくないのです。
そして、特に危険なのが、日中は晴れていても夜間に路面が凍結する「ブラックアイスバーン」です。
また、この時期にノーマルタイヤで立ち往生して渋滞を引き起こすと、他の観光客や地元の方に多大な迷惑をかけるだけでなく、最悪の場合は事故の加害者になってしまう可能性もあります。
そのため、「冬の草津=スタッドレスタイヤは最低限のマナー」と心得てくださいね。
標高1,200mの洗礼。湯畑周辺と「登坂車線」に潜むスリップの罠
草津温泉へ向かう国道292号線は、標高差が激しい長い登り坂が続きます。
麓(ふもと)の長野原町あたりでは雨だったとしても、標高が上がるにつれて雪に変わり、路面状況が一気に悪化するなんてことは日常茶飯事です。
特に、湯畑周辺の温泉街に入ると道幅が狭くなり、急な坂道やカーブが多くなります。
また、融雪道路(温泉のお湯を流して雪を溶かす道路)になっていない裏道に入り込んでしまうと、スタッドレスを履いていても滑って登れない…という恐怖体験をすることになりかねません。
そのため、「ナビを過信せず、除雪が行き届いている大通り(国道)を選ぶ」ことが、トラブルを防ぐ鉄則になりますよ。
不安なら「長野原草津口」に駐車!パークアンドライドが最も安全
「スタッドレスは持っているけど、雪道の運転には自信がない…」
そんな方におすすめしたい最強の回避策が、「パークアンドライド」です。
これは、雪の少ない麓の駅(長野原草津口駅など)に車を停めて、そこからJRバスに乗り換えて草津温泉へ向かう方法です。
これなら、最も危険な山道の運転をプロのバス運転手にお任せできるので、精神的にも非常に楽になります。
無理をして怖い思いをするくらいなら、ここで賢く乗り換えて、車窓からの雪景色を楽しみながら温泉を目指すのも一つの手だと思いますよ。
また、高崎駅や軽井沢駅などの主要駅から高速バスを利用する手段も検討したいところですね。
草津温泉へ車で行くのは危ない?初心者が直面する「4つのリアルなリスク」


「危ない」と言われても、具体的に何がどう危ないのかイメージしづらいですよね。
ここでは、私が実際に目撃したり体験したりした、冬の草津で初心者が陥りやすい「4つのリアルなリスク」について深掘りします。
【路面凍結】「いつから危ない?」11月から始まるブラックアイスバーン
雪道よりもさらに恐ろしいのが、路面が薄い氷で覆われる「ブラックアイスバーン」です。
見た目はただの濡れたアスファルトに見えるので、油断してスピードを出したままカーブに進入し、そのままスリップ事故…というケースが後を絶ちません。
草津エリアでは、早ければ11月上旬の夜間からこの現象が発生し始めます。
特に、橋の上やトンネルの出入り口付近、日陰になりやすいカーブは要注意です。
そのため、外気温計が3度以下を示したら、路面は凍っているものと考えて、ブレーキやハンドル操作を慎重に行うようにしてくださいね。
【車両ダメージ】温泉成分と融雪剤で「車が錆びる」って本当?
これは意外と知られていないのですが、草津温泉へ車で行くと「車が錆びる(サビる)」リスクが非常に高くなります。
理由は2つあります。
- 強酸性の温泉成分: 草津の湯は酸性度が強いため、湯畑周辺の空気中にも硫黄成分などが含まれており、金属を腐食させやすい。
- 大量の融雪剤(塩カリ): 凍結防止のために道路に撒かれている融雪剤は、塩分を含んでいるため、車の下回りに付着するとサビの原因になる。
一晩停めただけでボロボロになるわけではありませんが、高級車や新車で行く場合は少し勇気が必要かもしれません。
もしマイカーで行くなら、帰宅後はなるべく早く「高圧洗浄機で下回りを念入りに洗う」ことが、愛車を守るための必須条件になりますよ。
【狭路と渋滞】湯畑周辺はナビ通りに行くと詰む?離合困難な危険箇所
無事に草津に到着しても、まだ気を抜かないでください。本当の難所は「温泉街の中心部」に隠れているのです。
特に、湯畑周辺から老舗旅館が立ち並ぶ細い路地などは、古き良き街並みを残している反面、道幅が非常に狭く、普通車同士でもすれ違いがやっとという箇所が点在しています。
さらに、冬場は除雪された雪が道路脇に積み上げられるため、さらに道幅が狭くなります。
また、ナビの案内通りに進むと、「急勾配+急カーブ+離合不能」という、初心者泣かせの裏道に放り込まれることも珍しくありません。
特に、雪が降っている最中は視界も悪く、歩行者との接触リスクも高まるため、宿に駐車場がある場合は、早めにチェックインして車を置いてしまうのが正解ですよ。
【ホワイトアウト】視界ゼロの恐怖!吾妻エリア特有の気象変化
草津へと続く吾妻(あがつま)エリアの天気は、本当に変わりやすいんです。
さっきまで晴れていたのに、山を一つ越えた途端、猛烈な吹雪で前が見えなくなる「ホワイトアウト」に遭遇することがあります。
特に、国道292号線の吹きさらしの区間では、強い風で雪が舞い上がり、自分の車のボンネットすら見えない状況になることも。
こうなると、道路の白線もガードレールも見えなくなり、自分がどこを走っているのか分からなくなってしまいます。
そのため、視界が悪くなってきたと感じたら、ハザードランプを点灯させて速度を落とし、前の車のテールランプを慎重に追うか、安全な場所に避難する決断をしてくださいね。
【装備編】スタッドレスのみで大丈夫?雪道を安全に走り抜く必須アイテム


「スタッドレスさえ履いていれば安心」という考えは、冬の草津では非常に危険ですよ。
また、雪国特有のハプニングに対応するために、「これだけは積んでおきたい」という三種の神器をご紹介します。
スタッドレスタイヤの溝チェックと「4WD以外」の車が注意すべきこと
まずは、今お使いのタイヤが本当に機能するか確認しましょう。
スタッドレスタイヤには「プラットホーム」という摩耗のサインがあり、溝が50%以下になると雪道での性能がガクッと落ちます。
そして、特に注意が必要なのが「2WD(FF・FR)」の車です。
草津の急な坂道では、4WDならグイグイ登れる場面でも、2WDだとタイヤが空転して全く動けなくなるケースがあるんです。
そのため、「2WDの車で行くなら、スタッドレス+タイヤチェーンの携行」を強く強くおすすめします。
チェーンは「携行」だけでなく「装着練習」が命を分ける
「チェーンはトランクに入っているから大丈夫」という方も、最後に装着したのはいつですか?
極寒の吹雪の中、かじかむ手で初めてチェーンを巻くのは、想像を絶するほど大変な作業です。
いざという時に数分で巻けるよう、出発前に一度は自宅の駐車場などで練習しておきましょう。
この「わずか15分の練習」が、旅先での最悪のトラブルを救ってくれるかもしれませんよ。
解氷スプレーとスノーブラシは必須!草津の朝は車が凍りつく


草津の朝は、気温がマイナス10度以下になることも珍しくありません。
朝、宿を出ようとすると、フロントガラスがカチカチに凍りつき、さらにその上に雪が30cm積もっている…なんて状況が普通に起こります。
そんな時に、お湯をかけて溶かそうとするのは絶対にNG!(ガラスが割れる危険があります)
そこで役に立つのが、以下のアイテムです。
雪道ドライブの必須セット
- スノーブラシ: 車の上の雪を降ろすために必要(手でやると服がビショビショになります)
- 解氷スプレー: フロントガラスの氷を瞬時に溶かしてくれます
- 厚手の防水手袋: チェーン装着や雪かき時に必須
- ウォッシャー液: 必ず「寒冷地用(原液)」に。薄まっているとタンク内で凍って壊れます
雪道運転のプロが教える!草津温泉までの「安全ルート」と運転のコツ


さて、装備が整ったところで、次は「どの道を、どう走るか」という実践編です。
実は、草津へのルートには「初心者が絶対に通ってはいけないルート」が存在するのです。
渋川伊香保ICからの最短ルートにある「魔の坂道」を避ける方法
関越自動車道「渋川伊香保IC」から草津を目指す場合、ナビは最短距離の国道145号線〜292号線を案内します。
このルート自体は王道なのですが、草津温泉街の直前にある「草津道路の急坂」が最大の難所となります。
雪の日は、ここでのスリップ事故が非常に多くなっています。
もし、当日の雪が激しい場合は、多少遠回りになりますが、長野原町から「国道292号バイパス」などの、比較的勾配がゆるやかで道幅の広いルートを選択してください。
また、間違っても伊香保方面からの「裏道(県道33号など)」には入らないように。冬場の県道は除雪の優先順位が低く、一度ハマると誰も助けてくれないような雪道であることも多いですよ。
【実践】雪道で滑らない・止まらないための「3つの『急』」を封印せよ
草津の雪道は、日中は溶けかけの「シャーベット状」、夜間は「アイスバーン」と刻一刻と表情を変えます。安全に走り抜けるための鉄則は、たったこれだけです。
- 急アクセル禁止: 発進時はクリープ現象を利用し、じわりと踏み出す。
- 急ハンドル禁止: 曲がる前に十分に減速。ハンドルを切ったままの加速も厳禁。
- 急ブレーキ禁止: 「ブレーキを踏む=滑る」と考え、エンジンブレーキを多用しましょう。
特に下り坂では、ブレーキを踏み続けるとタイヤがロックし、制御不能になります。AT車でも「L」や「B」などの低いギアに固定して、エンジンブレーキで速度を抑えるのがプロのテクニックです。
【情報収集】「ライブカメラ」は裏切らない!リアルタイムで道路状況を知る
天気予報が「晴れ」でも、草津の山道が「晴れ」とは限りません。出発直前に必ずチェックしてほしいのが「群馬県道路ライブカメラ」です。
以下の地点の路面が真っ白なら、スタッドレス未装着での走行は100%不可能です。
- 国道292号「草津道路(草津町)」
- 国道145号「八ッ場ダム周辺」
これらを確認し、無理だと思ったら「渋川駅」や「長野原草津口駅」周辺の有料駐車場に車を停め、そこからバスやJRに切り替えるというのも賢い選択ですよ。
結局どっち?「マイカー vs 公共交通機関」徹底比較


最後に、あなたの旅行スタイルに合わせた最終決断のヒントをお伝えします。
| 項目 | マイカー(車) | 公共交通(JR・高速バス) |
|---|---|---|
| メリット | プライベート空間、荷物移動が楽、周辺観光が自由。 | 雪道の心配ゼロ、車内で酒が飲める、渋滞でも寝ていける。 |
| デメリット | 運転の疲労、雪道のリスク、駐車場探し。 | 時間の制約、荷物の持ち運び、駅からの移動。 |
| 向いている人 | 雪道に慣れている、家族連れ、寄り道したい人。 | 運転が不安な人、温泉でお酒を楽しみたい人。 |
まとめ:万全の準備で「日本一の湯」を心ゆくまで楽しもう!


冬の草津温泉は、厳しい寒さがあるからこそ、あの熱々の名湯が体に染み渡ります。ライトアップされた冬の湯畑は、一生に一度は見たい絶景です。
車で行くなら「スタッドレスタイヤ+チェーン携行+慎重な運転」。不安なら「特急草津・四万号や高速バス」。どちらを選んでも、しっかり準備をすれば最高の旅になるはずです。
どうぞ安全運転で、草津の素晴らしいお湯を楽しんできてくださいね!









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