大分県への旅行を計画しているとき、多くの人が頭を抱えるのが別府と湯布院のどちらに宿泊するかという問題ですよね。
日本屈指の湧出量を誇る別府と、静寂な盆地に佇む由布院は、同じ温泉県でありながらその性格は驚くほど対照的です。
そのため、泊まるならどっちが良いのか、その決定的な違いや移動の距離、さらには効率的なモデルコースまで詳しく知りたいという方も多いはずです。
そこで、この記事では、別府と湯布院のどちらが良いのか?について、あなたの旅にぴったりの宿泊エリアをご提案します。
この記事で分かること
- 別府と湯布院の決定的な違いについて
- 目的別のおすすめエリアを判別する方法
- 予算に合わせた宿泊先の選び方について
- 別府と湯布院の両エリアを繋ぐ移動手段と距離
- 失敗しない1泊2日のモデルプラン
別府と湯布院で泊まるならどっちが良いかについて徹底比較

おんせん県大分が誇る二大温泉拠点、別府と湯布院。
まずは、この二つのエリアが持つ根本的な「性格」の違いを整理してみます。
どちらを宿泊拠点に選ぶかで、旅の過ごし方や満足度は大きく変わってきます。
温泉地の雰囲気や提供する体験価値の大きな違い
別府市は、源泉数および湧出量において日本一を誇る、名実ともに日本を代表する温泉都市になります。
街のあちこちから立ち上る湯けむりは、国の重要文化的景観にも選定されており、その光景は圧巻の一言ですね。
そして、別府の魅力は、単一の価値観に収まらない「多様性」と「エネルギー」にあります。
数百円で入れる共同浴場から、最新の外資系ラグジュアリーホテルまでが混在しており、海に近い開放感も相まって、街全体が巨大な温泉テーマパークのような感じなんです。
これとは対照的に、由布市湯布院町は由布岳の麓に広がる盆地に位置し、大型ホテルの建設を規制しながら、自然と調和した街づくりを長年続けてきたエリアです。
また、こちらのキーワードは「静寂」と「洗練」となっています。
華やかなネオンや高層ビルはなく、小規模でプライベート感を重視した宿が点在しているのです。
朝霧に包まれる金鱗湖や、田園風景の中を走る辻馬車など、日本の原風景を楽しみながら、都会の喧騒を離れてリフレッシュしたい層から絶大な支持を受けていますよ。
そのため、賑やかさを楽しみたいなら別府、静かな時間を大切にしたいなら湯布院、というのが私の結論ですね。
宿泊施設のタイプと1人あたりの平均予算を比較
宿泊予算の面で見ると、選択肢の幅広さは別府に軍配が上がります。
別府は、1泊1万円以下のリーズナブルなビジネスホテルや、自炊しながら長期滞在する「貸間(かしま)」から、1泊5万円を超える高級リゾートまで、あらゆる層を受け入れることが可能です。
特に、駅周辺や鉄輪エリアは宿が密集しており、直前でも空室が見つかりやすいのが特徴となっています。
ちなみに、別府の源泉数については、他の県と比べても圧倒的な数字が紹介されていますね。
(出典:大分県公式サイト「温泉データ」)
その一方で湯布院は、客室数を抑えた「離れ」形式や「全室露天風呂付き」を売りにする高級旅館が多くなっています。
1人あたりの平均予算も3万円〜5万円程度と、全体的に高めに設定されているのが特徴ですね。
そして、中には1泊10万円を超える超高級宿も存在し、記念日や自分へのご褒美として利用されることが多くなっているようです。
また、宿泊施設が小規模であるため、人気の宿は数ヶ月前から予約が埋まってしまうことも珍しくありません。
そのため、私は予算を抑えつつ温泉を満喫したいなら別府、予算をかけてでも贅沢なプライベート空間を確保したいなら湯布院という選択になるかなと思います。
| 予算規模 | 別府のイメージ | 湯布院のイメージ |
|---|---|---|
| 低予算 (~1.5万円) | 駅前ホテル・湯治宿・ドミトリー | 素泊まりペンション・民宿(少なめ) |
| 中予算 (1.5万~3.5万円) | 大型リゾートホテル・海沿いの旅館 | 標準的な旅館・食事なしの高級宿 |
| 高予算 (4万円~) | インターコンチネンタル・ガハマテラス | 「御三家」・全室離れの高級旅館 |
旅行の目的や同行者で変わる最適な宿泊エリア
誰と行くかによって、最適なエリアは自ずと決まってきますよね?
三世代旅行や友人グループ、更には小さなお子様がいるファミリーなら、夜まで施設内で遊べる別府が圧倒的に安心できます。
その理由は、別府には地獄めぐりや水族館など、別府には大人数でワイワイ楽しめる観光スポットが近くに揃っているからです。
その一方で、カップルでのデートや、静かに語り合いたい夫婦、自分を癒やす女子旅であれば、湯布院の方が満足度は高いと思います。
お洒落なカフェや美術館を巡りながら、ゆっくりと時間が流れるのを楽しむのは湯布院ならではの贅沢でなのです。
また、シニア世代の方で足腰に不安がある場合も、バリアフリー化が進んだ大型ホテルの多い別府の方が移動の負担が少ないかもしれません。
湯布院の場合、中心部が徒歩移動メインになるため、意外と歩く距離が長くなるのです。
しかし、どちらのエリアも素晴らしいおもてなしの宿が揃っていますので、最終的な判断は公式サイトや旅行サイトの口コミをしっかりチェックして、自分たちのスタイルに合うか見極めてくださいね。
別府と湯布院で泊まるならどっちがアクセス的に便利なのか?

観光地選びにおいて、移動のしやすさはストレスフリーな旅の絶対条件ですよね。
そこで、ここでは、別府と湯布院の位置関係や、現地での足回りについて深掘りしていきます。
両方のエリアを繋ぐ距離とバスや電車の所要時間
別府と湯布院は地理的に隣接しており、車やバスを使えば約40分から1時間程度という、ちょうど良い距離感にあります。
そして、公共交通機関を利用する場合、最も便利なのが「亀の井バス」が運行する路線バスや観光快速バス「ゆふりん」です。
このバスは、別府駅西口と由布院駅前を直結しており、本数も比較的多く、由布岳の雄大な景色を窓から眺めながら移動できるのがポイントになっています。
その一方で、JR(電車)での移動は少し注意が必要になります。
それは、別府駅から由布院駅へ向かう場合、多くは大分駅での乗り換えが発生し、特急を利用しても接続によっては1時間半以上かかることもあるからです。
ちなみに、「ゆふいんの森」号に乗ること自体が目的なら良いのですが、移動効率だけを考えるならバスやタクシーの方が圧倒的にスムーズですね。
また、タクシーなら約40分、料金は7,500円程度かかりますが、4人グループなら1人あたり2,000円弱になります。人数が揃うのであれば、レンタカーを借りてのんびりドライブしながら移動…なんていう選択肢もあります。
別府・湯布院までの最安アクセスを徹底比較【実際に計算してみた】
ここまで読んで、「距離感や便利さは分かったけど、実際いくらかかるの?」と感じた方も多いのではないでしょうか。
私は毎回、JR・高速バス・マイカー・レンタカーをすべて比較し、費用と時間、そして現実的に使いやすいかを基準に移動手段を選ぶようにしています。
そこで今回は、福岡(博多)発を例に、別府・湯布院へのアクセス費用を実際に比較してみました。
| 移動手段 | 往復目安(1人) | 所要時間(片道) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| JR(特急ソニック+在来線) | 約10,000円以上 | 約2時間 | 博多→別府は安定 |
| 高速バス | 約6,000円 | 約2時間30分 | 最安・乗換なし |
| マイカー(平日) | 約5,000円 | 約2時間 | 複数人なら最安 |
| マイカー(土日祝) | 約4,000円 | 約2時間 | 休日割でさらに安い |
| レンタカー | 約12,000円〜 | 約2時間 | 観光自由度が高い |
※料金は時期・予約状況・割引条件によって変動します。
特にマイカーの場合は、ETC休日割・深夜割・マイレージを組み合わせることで、公共交通機関より安くなるケースも多いです。
ただし、ここで一つ現実的な注意点があります。
博多から別府・湯布院までを「JRだけで完結させる移動」は、実際の旅行者目線ではあまり主流ではありません。
博多〜別府間は特急ソニックで非常に快適ですが、 別府〜湯布院間や、博多から直接湯布院を目指す場合は、 本数の少なさ・乗り換えの多さ・接続待ち がネックになりやすいのが正直なところです。
そのため実際には、 「博多→別府(JR)」+「別府→湯布院(バス or 車)」 、もしくは最初から 高速バスやレンタカーを利用する人が圧倒的に多い というのが現実解になります。
旅行慣れ目線・おすすめの選び方
- とにかく安く・楽に → 高速バス
- 2人以上・観光重視 → マイカー・レンタカー
- 博多→別府だけJR利用 → 別府起点でバス・車
- 別府と湯布院を両方回る → マイカー・レンタカーが最適
このように、数字上の安さだけでなく「実際に使いやすいか」まで含めて判断することが、別府・湯布院旅行で後悔しない最大のポイントです。
とにかく安く行きたい人向け|下道・在来線ルートも比較
「交通費を極限まで抑えて、その分を宿や食事に回したい」という方のために、下道ルートと在来線のみの移動も紹介しておきます。
いずれも時間と体力をコストに変える“節約特化ルート”ですが、条件が合えば選択肢にはなります。
| 移動手段 | 往復目安 | 所要時間(片道) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| マイカー(下道のみ) | 約3,000円〜 | 約3〜4時間 | 最安だが疲労大 |
| 在来線のみ | 約5,000円前後 | 約3時間 | 時間に余裕がある人向け |
なお、在来線のみのルートは 「移動時間そのものを苦にしない人向け」 の選択肢です。 観光がメインの別府・湯布院旅行では、正直あまりおすすめはできません。
節約ルート活用のコツ
- 体力に余裕がある日は下道
- 連休・観光シーズンは渋滞を想定
- 移動も楽しめる人だけ在来線
- 効率重視ならバスか車が無難
このように、「安さ・時間・体力・現実性」のバランスを見極めることが、別府・湯布院旅行を快適にする最大のポイントです。
子連れ旅行に最適なレジャー施設と大型ホテル
子連れファミリーの宿泊先として別府を強く推す理由は、その「エンタメ度の高さ」にあります。
それは、別府市内やその周辺には、子供が一日中楽しめる施設がこれでもかというほど集まっているんです。
例えば、巨大な棚湯や噴水ショーが楽しめる「杉乃井ホテル」は、もはや宿の枠を超えたレジャー施設となっています。
雨が降っても館内で完結できる安心感は、子連れ旅行では何物にも代えがたいですよね。
そして、バイキングも種類が豊富で、小さなお子様向けのメニューも充実しています。
また、別府を拠点にすれば、車で30分圏内に「うみたまご(水族館)」や「アフリカンサファリ」、そして木製コースターで有名な「城島高原パーク」などへ簡単にアクセスできます。
このように、エンタメとして楽しめる施設が多いことが、別府の強みと言えますね。
その一方で、湯布院は道が狭く、観光客で溢れる「湯の坪街道」をベビーカーで進むのは正直かなりハードです。
さらに、子供向けの施設も限定的なので、移動のしやすさと遊び場の多さを考えれば、別府に宿泊するのがおすすめと言えるでしょう。
別府周辺の主なレジャー施設リスト
- うみたまご:セイウチのショーが面白い
- アフリカンサファリ:ジャングルバスでライオンに餌付け体験
- 城島高原パーク:日本初の木製コースター「ジュピター」が目玉
- ラクテンチ:昭和レトロな雰囲気が楽しい遊園地
カップルや女子旅で外せない散策スポット紹介
「二人でゆっくり歩きたい」なら、湯布院の右に出るものはありません。
由布院駅から金鱗湖へと続く「湯の坪街道」は、お洒落なカフェや雑貨店が軒を連ねる、散策のゴールデンルートです。
そして、食べ歩き用のスイーツも非常にレベルが高く、目移りしてしまうこと間違いありません。
また、少し裏道に入れば、静かな美術館やギャラリーが点在しており、アートに触れる大人な時間を過ごすことができます。
人力車に乗って、車が入れないような小道をガイドしてもらうのも、湯布院ならではの素敵な思い出になります。
それと、女子旅なら色鮮やかな着物をレンタルして街歩きをするのも大人気で、金鱗湖のほとりで写真を撮れば、SNS映えも完璧です。
もっとも、別府にもレトロな街並みはありますが、湯布院の方が「お洒落」で「可愛い」要素がギュッと凝縮されています。
別府と湯布院で泊まるならどっちが観光向けなのか?

温泉に入るのはもちろんですが、せっかく大分に行くならその土地ならではの体験も重要ですよね。
そこで、ここでは「体験」という切り口で両エリアを深掘りしてみますね。
地獄めぐりや別府ならではのアクティビティ
別府観光のメインイベントといえば「地獄めぐり」ですね。
1,000年以上前から噴気や熱泥が噴き出していたことからその名がついた7つの地獄は、どれも個性的なんです。
コバルトブルーの「海地獄」や真っ赤な熱泥が広がる「血の池地獄」など、地球のエネルギーを視覚的に楽しめます。
そして、これらは単に眺めるだけでなく、足湯が併設されていたり、温泉卵や地獄蒸しプリンを味わえたりと、五感で楽しめるのが別府流です。
観光バスのガイドさんの歌を聞きながら巡るのも、古き良き別府の楽しみ方となっていますよ。
また、私が特におすすめしたいのが鉄輪(かんなわ)エリアでの「地獄蒸し」体験です。
江戸時代から続くこの調理法は、高温の温泉蒸気で一気に食材を蒸し上げるものとなっています。
これにより、余計な油が落ち、素材本来の旨みと甘みが引き出されるので、野菜も肉も驚くほど美味しくなるのです。
別府で外せない体験
- 別府海浜砂湯:波音を聞きながら砂に埋まる心地よさ
- 明礬温泉 湯のの花小屋:伝統的な湯の花製造を見学
- 別府ロープウェイ:標高1,375mから別府湾を一望
両エリアの魅力を満喫するモデルコースの提案
どちらに泊まるか決められないなら、「一方を拠点にもう一方へ日帰りする」のがおすすめです。
例えば、コスパ重視なら宿泊は選択肢の多い別府にし、翌日にバスで湯布院へ移動して散策を楽しむプランが良いです。
これとは逆に、静寂を味わいたいなら湯布院に宿泊し、翌日に別府へ寄って地獄めぐりとランチを楽しむプランがおすすめ。
これは、どちらも移動が1時間圏内なので、1泊2日の行程でも無理なく両方の良いとこ取りができるのです。
そして、湯布院でのランチなら、豊後牛を贅沢に使った「由布まぶし 心」が定番ですね。
開店前から行列ができる人気店ですが、並ぶ価値は十分にありますよ。
また、食後は金鱗湖まで歩き、湖面に映る由布岳を眺めてリフレッシュすることができます。
その一方で、別府でのランチなら「とり天」や「別府冷麺」といった、地元で愛されるB級グルメがおすすめです。
地元のB級グルメは、他では味わえない魅力がたっぷりなので、ぜひ食べてみて下さいね。
このように、どちらのエリアも食文化が非常に豊かですが、人気店は非常に混雑しますし、材料がなくなり次第終了することもあります。
そのため、必ず事前に最新の営業時間や予約の可否を公式サイト等で確認しておくことが必須ですね。
まとめ
ここまで詳しく比較してきましたが、最終的な答えは一つではありません。
別府の「賑わい」と湯布院の「静寂」。どちらも日本が世界に誇る素晴らしい温泉地であることは間違いありません。
そこで大切なのは、今回の旅で「誰と、どんな風に過ごしたいか」というあなたの気持ちなんです。
賑やかに笑い合う旅か、静かに心を通わせる旅か?それさえ決まれば、自ずと泊まるべき場所は見えてきますよ。
そして、今この瞬間も迷っているなら、最後は直感で決めても問題ありません。
なぜなら、別府に泊まっても湯布院へはすぐ行けますし、その逆もまた然りだからです。
でも、私がアドバイスするなら、「朝と夜の空気感」で選んでみてください。
湯けむりがライトアップされる活気ある別府の夜を楽しむか、朝霧に包まれた静寂な湯布院の朝を独占するか。
この選択が、あなたの迷いを消し去ってくれることでしょう。


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