群馬県の静かな山あいに位置する、歴史ある名湯の老神(おいがみ)温泉。
「傷ついた神様が追い払った」という伝説が残るほどの名湯を楽しみに計画しているけれど、ネットで「老神温泉 怖い」という不穏な文字を見て不安になっていませんか?
特に、ネット上で見かける廃墟や心霊の噂、さらには「熊が出る」といった情報まで目にすると、せっかくの旅行が台無しにならないか、悩みは尽きないですよね。
そこで、この記事では、温泉好きの私の経験をもとに、老神温泉が「怖い」と言われる理由の正体と、現地のリアルな状況を詳しくお話しします。
この記事で分かること
- 「怖い」と検索される原因と噂の真実
- 実在する廃墟(旧朝日ホテル等)の現状
- 夜の温泉街の雰囲気と散策時の注意点
- 野生動物(熊)へのリアルな対処法
- 怖さを回避して名湯を120%楽しむコツ
なぜ老神温泉は「怖い」と検索されるのか?噂の正体

老神温泉について調べると、必ずと言っていいほど「怖い」というワードがセットで出てきます。
しかし、実際に行ってみると分かりますが、決しておどろおどろしい場所ではないのです。
では、なぜそんな噂が立ってしまうのか。まずはその理由を一つずつ紐解いていきましょう。
「寂れている=怖い」というイメージの先行
老神温泉は、かつては団体旅行客で非常に賑わった温泉地です。そのため、当時の大きな旅館や施設が今も多く残っています。
しかし、現在は個人旅行が主流となり、かつての活気が落ち着いて「静かな温泉地」へと変化しました。
この「静けさ」や「人通りの少なさ」が、初めて訪れる人には「寂れている」「不気味だ」と映ってしまうことがあるんですね。
特に平日の昼間などは、温泉街を歩いても誰にもすれ違わない……なんてことも珍しくありません。
でも、これは裏を返せば「誰にも邪魔されずにのんびりできる」という最大のメリットでもあるんですよ。
廃墟化したホテル(旧朝日ホテル等)の存在感
老神温泉を「怖い」と思わせる最大の視覚的要因は、一部に存在する「閉館したままの建物」にあります。
特に有名なのが「旧朝日ホテル」などの大型廃墟です。温泉街の目立つ場所にあるため、どうしても視界に入ってしまいます。
窓ガラスが割れていたり、壁が剥がれ落ちていたりする様子は、確かに夜に見るとドキッとするかもしれませんね。
しかし、これらはあくまで「経営を終えた建物」であって、心霊現象の巣窟というわけではありません。
地元の方も日常的にその前を通っていますし、過度に怖がる必要はありませんよ。
検索のサジェスト欄に「心霊」が出てくる理由を解明

GoogleやYahooで検索すると、「心霊スポット」という言葉が出てくることがありますが、これはネット特有の拡散現象と言えます。
廃墟がある → 誰かがブログや動画で「不気味だ」と紹介する → それを見た人が「老神温泉 心霊」と検索する……。
…この繰り返しでサジェストが出来上がっているのです。
実際に現地で心霊現象に悩まされている旅館があるとか、具体的な事件が頻発しているといった事実は確認されていません。
むしろ、古くから続く信仰の厚い土地であり、街全体が守られているような穏やかな空気感に包まれているんですよ。
【検証1】廃墟ホテルや街の雰囲気は不気味?
老神温泉に到着してまず目に入る「廃墟」。これが「怖い」という印象を植え付けているのは間違いありませんが、実際のところはどうなのでしょうか。
閉館した宿が醸し出す「昭和の哀愁」と「不気味さ」の境界線

確かに、有名な「旧朝日ホテル」などの大きな建物が空き家状態で残っている光景は、初見では「異様な存在感」を感じるかもしれませんね。
しかし、これらは「ホラー映画の舞台」というよりは、高度経済成長期の「昭和の遺産」といった趣なんです。
よく見ると当時の豪華な看板や建築デザインが残っていて、廃墟マニアの間では「エモい」と人気が出るのも納得の風情があります。
「不気味」と感じるか「懐かしい」と感じるかは人それぞれですが、地元の生活圏内に溶け込んでいるものなので、昼間に見ると意外とあっさりしたものですよ。
夜の温泉街は確かに暗い!散策時の注意点

老神温泉の夜を散策するなら、一つだけ注意してほしいことがあります。それは、「都会のような街灯の明るさはない」ということです。
夜の20時を過ぎると、営業しているお店も少なくなり、場所によってはかなり暗くなります。この「暗闇」こそが、怖がりの人にとって「怖い」と感じる正体ですね。
ですので、夜に外を歩く際は、宿の玄関で貸し出している懐中電灯を持っていくか、複数人で歩くようにしてください。
足元も坂道が多いので、暗闇での一人歩きは安全面からもおすすめしません。
実際は「怖い」よりも「静かすぎる」のが本音
宿泊客の多くが口にするのは、「怖い」というよりも「驚くほど静かだった」という感想です。
夜中に聞こえるのは、片品川(かたしながわ)のせせらぎと、時折聞こえる風の音くらい。
都会の喧騒に慣れていると、この「無音に近い状態」が逆に不安を煽るのかもしれません。
でも、一度その静けさに慣れてしまうと、これほど深く眠れる環境は他にありませんよ。まさに「デジタルデトックス」には最高の場所なんです。
【検証2】熊(クマ)の出没リスクは本当?

幽霊よりも現実的に「怖い」のが、野生動物の話ですよね。老神温泉で「熊が出る」という噂についても、正直にお伝えします。
山あいの温泉地ならではのリアルな野生動物事情
結論から言うと、老神温泉は深い山に囲まれた土地ですので、熊やカモシカ、猿などの野生動物が生息しているのは事実です。
特に早朝や深夜、人里離れた遊歩道付近では、目撃情報が出ることもあります。
これは老神温泉に限らず、群馬県の山間部にある温泉地(草津や四万、水上など)ならどこでも同じリスクがあると言えますね。
観光客が知っておくべき「遭遇しないためのマナー」

「じゃあ、怖くて外を歩けないの?」と不安になる必要はありません。野生動物は本来、人間を避けて生活しています。
熊のリスクを最小限にする散策マナー
- 早朝や夜間の単独散策は控える
- 「熊出没注意」の看板がある遊歩道には立ち入らない
- 散策時は鈴を鳴らしたり、会話をしながら歩く(音で存在を知らせる)
- 食べ歩きをせず、ゴミは必ず持ち帰る(匂いを残さない)
旅館の建ち並ぶメイン通りを歩く分には、そこまで神経質にならなくても大丈夫ですよ。もし不安なら、宿のフロントで最新の出没情報を聞いてみるのが一番確実な方法です。
【検証3】事件・事故・心霊の噂は信憑性がある?

さて、皆さんが一番気になっている「過去に何かあったのでは?」という事件や事故、そして心霊の噂についても、フラットな視点でリサーチしてみました。
ネット上の噂をリサーチした結果(根拠のないデマが多い)
SNSやネット掲示板を隈なくチェックしてみましたが、老神温泉で特定の「忌まわしい事件」が起きたという公的な記録や、確かな裏付けのある情報は見当たりませんでした。
多くの場合、「廃墟があるから、何かあったに違いない」という想像が膨らみ、それがいつの間にか「事件があったらしい」という尾ひれとなって広がってしまったようです。
いわゆる「廃墟=心霊」というステレオタイプな思い込みが原因ですね。
むしろ「神話(大蛇伝説)」による神秘的なパワーの方が強い

老神温泉は、怖がるどころか、実はとても縁起の良いパワースポットでもあるんです。
この地に伝わる「老神(おいがみ)」という名の由来を知ると、印象はガラリと変わります。
神話の時代、赤城山の神(ヘビ)と日光男体山の神(ムカデ)がこの地で戦いました。
矢を射られて傷を負った赤城山の神が、この地の湯に浸かったところ、たちまち傷が癒えて男体山の神を追い払った(=追い神)という伝説が残っています。
これが転じて「老神」となりました。
毎年開催される「大蛇まつり」では、ギネス記録にも認定された長さ100mを超える巨大な蛇の御輿が登場し、街中を練り歩きます。
その光景「怖い」というよりも「神秘的で力強い」エネルギーに満ちており、古くから傷癒しと勝利の湯として崇められてきた土地なのです。
逆に「怖さ」をメリットに!老神温泉を楽しむ逆転の発想

「ちょっと不気味かも…」という先入観を少し横に置いてみてください。
視点を変えれば、老神温泉は他の有名温泉地では絶対に味わえない、唯一無二の魅力が見えてくる「穴場中の穴場」なのです。
廃墟美と昭和レトロを写真に収める「エモい」旅

近年、若い世代を中心に「昭和レトロ」や「ノスタルジー」が大きなブームになっています。老神温泉は、まさにその「時間が止まった場所」の宝庫です。
廃業してしまった建物の色褪せたタイルの色使い、年季の入ったフォントの看板、苔むしたひっそりと佇む神社……。
これらは作為的に作られたレトロではなく、本物の時間が積み重なったものです。
カメラのフィルター越しに覗くと、映画のワンシーンのような「エモい」写真が撮れるスポットがあちこちに点在しています。
マニアックなフォトウォークを楽しむには、これほど刺激的な環境はありません。
人が少ないからこそ独占できる「極上の泉質」

老神温泉の最大の自慢は、なんといってもそのお湯の良さです。
源泉が非常に豊富で、多くの宿が贅沢な「源泉かけ流し」を提供しています。美肌の湯としても知られ、独特の硫黄の香りが温泉情緒を掻き立てます。
草津や箱根のような有名温泉地では、週末ともなれば大浴場が「芋洗い状態」になることも珍しくありません。
しかし老神では、広い湯船を一人占め、あるいは家族だけで貸切状態で楽しめる贅沢が当たり前のようにあります。
「怖い」と感じるほどの静けさは、裏を返せば「自分だけの時間を極限まで満喫できる最高の贅沢」へと変わるのです。
怖がりさんにおすすめ!明るく活気ある「朝市」の魅力

「それでもやっぱり夜の雰囲気が苦手」という方に、これだけは外さないでほしい楽しみ方があります。
それは、早起きして参加する「老神温泉 朝市」です!
4月下旬から11月中旬まで、観光会館前の広場で毎朝開催されています。
地元の農家さんが育てた新鮮な野菜や果物、手作りの漬物などがズラリと並び、元気な地元のおばあちゃんたちとの会話が飛び交います。
夜の静けさが嘘のような温かくて明るい雰囲気で、「怖い」という不安も一気に吹き飛んでしまいます。
この朝市で買う「リンゴ」や「山菜」は絶品なんですよ。
結論:老神温泉は「怖い」場所ではなく「時が止まった」癒し処

老神温泉について多角的に検証してきましたが、ネットで囁かれる「怖い」という噂のほとんどは、静かすぎる環境と廃墟が作り出した視覚的な誤解によるものでした。
一度その本質を知ってしまえば、これほど心安らぐ温泉地も珍しいことに気づくはずです。
怖さを感じないための宿選びのコツ
もし宿泊を迷っているなら、不安を解消するために以下のような視点で宿選びをしてみてください。
- リニューアル済みの大型宿を選ぶ: 施設内が明るく清潔感に溢れている宿(例:源泉湯の宿 紫翠亭など)を選べば安心です。
- 高台に位置する宿を選ぶ: 谷底の廃墟群から距離を置いた高台の宿なら、窓からの景色も開けており開放的です。リスト
- 口コミの「食事」と「接客」をチェック: 評価が高い宿はスタッフの目が行き届いており、館内に活気があります。リスト
老神温泉がおすすめな人・おすすめしない人
◎ 老神温泉がおすすめな人
- とにかく静かに、良質な温泉を心ゆくまで堪能したい方
- 昭和レトロな雰囲気に魅力を感じる方
- 人混みを避け、大切な人とゆっくり過ごしたい方
- 尾瀬観光や沼田の果物狩りの拠点を探している方
✖ 老神温泉をおすすめしない人
- 夜でも明るい繁華街を楽しみたい方
- 近代的なピカピカの観光地以外は受け付けない方
- 廃墟というだけで生理的な恐怖心を感じてしまう方
老神温泉は、都会の慌ただしい時計の針から切り離されたような、不思議な安らぎをくれる場所です。
勇気を出して一歩踏み込んでみれば、そこには神様が愛した最高のご褒美が待っています。
ぜひ、次の休日には懐中電灯と好奇心を鞄に詰めて、老神の名湯へ出かけてみてください。
きっと、到着した時の不安が嘘のように、帰り道には「またこの静けさに戻ってきたい」と思えるはずです!


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